大学受験

2018/11/17

〇 挨拶

 定期テストが続き 非受験生の対策も 熱を帯びています。今年 最後の定期テスト 最高の結果で締めくくり 冬期講習で 課題を克服して 2019へ 飛躍しよう。


○ 高2会員へ 。 大学受験の仕組みを知ろう。

-センター試験
 『 標準的な良質な問題から構成され 学習理解度を問う。難関大学には 高得点が絶対必要』

 大学入試センター試験は 日本の大学に入学するために必要な学力を測る共通テストです。前身は国立大学協会が実施していた 共通一次試験ですが 1990年からセンター試験となり 私立大学や短大でも利用されるようになります。センター試験は 各大学が 各学部の教育内容に沿う形で 大学入試センターが準備した出題科目の中から試験科目を指定しますから 自分が志望する大学に合わせて必要な科目のみを受験できます。大学で学ぶための学力を細かく判定でき 高校の授業を測定することができる標準的かつ良問がどの科目にも揃っています。ただし 科目の扱いは各大学で異なるために 入試要項での確認が必要です。

 各大学が指定する受験科目をセンター試験で受験すれば 国公立大学に加えて 私立大学や短期大学にも出願ができます。受験料は各大学で必要になりますが 複数の選抜方式を用意する大学もあり 一度の試験で複数の大学に併願できるのがメリットです。大学独自の試験を課さずに  センター試験の結果のみで合否を判定する大学も数多くあり 受験の負担を軽減できる点もメリットです。

 センター試験の利用方法や名称は大学により様々です。私立大学や短期大学は 「 センター試験利用入試 」「 センター試験併用入試 」などの名称で実施され 年々 増加傾向にあります。「 センター試験利用入試 」は大学が指定するセンター試験の受験科目の得点を用いて合否を判定する方式であり 「 センター試験併用入試 」は 大学が指定するセンター試験の受験科目の得点と大学独自の試験の得点を合わせて判定します。

 センター試験の受験科目は 国立大学では5-6教科7科目( 理科基礎2科目で1科目とカウント )を課すのが主流ですが 私立大学では2―3教科の中から2―4科目を課す大学が多いです。文系では外国語・国語・地歴・公民から 2-3科目を課します。理系では 外国語・数学・理科から 数学2科目を含む4科目を受験科目として課す場合が多いです。私立大学のみ志望する受験生は 5-6教科7科目を受験しなくても志望大学が指定する科目のみを受験すればよいです。また 過去のセンター試験の成績を利用することができる大学もあります。

 センター試験の実施日は(本試験)は 「 1月13日以降の最初の土曜日及び翌日の日曜日 」 と定められています。全国の大学や高校などの会場で一斉に実施されます。病気・怪我・事故などの不測の事態で受験できない場合 公的な証明書(病気・怪我の場合は 医師の診断書 ・事故の場合は 当該機関の証明書など )を提出して翌週に追試験を受けることができますが 会場は 東日本(東京) 西日本(関西)の各1会場のみになります。

2019年度 センター試験日程

  1/19   sat 文系  1/20   sun  理系 


一般入試
 『 学力中心の試験。多様の入試方式。 』

 一般入試は 学力試験を中心とした最もポピュラーな入試システムです。主に 「学力検査・調査書」で判定されます。国公立大学では原則 センター試験受験が義務付けられています。一部の大学では センター試験の成績が基準を満たさないと不合格とする二段階選抜を採用しています。

私立大学では 「3教科型入試」が本流であり 文系では英語・国語・地歴と 3教科が課され 理系では英語・数学・理科の3教科が課されます。この3教科型の中でも 特定科目の学力を重視する「特定科目重視型入試」や 3教科を受験しますが 高得点の2教科のみを合否判定に用いる「得意科目型入試」など 自分の得意科目を活用できるものもあります。 

その他にも 英語・数学の2教科を課す「2教科型入試」や 1教科のみの「1教科型入試」 小論文のみを課す「小論文型入試」などがあります。

私立大学では 前期・中期・後期など 複数の期間に渡り 定員をそれぞれに振り分けて募集する大学も多いです。これまでは2月中旬に多くの大学の試験日が集中設定されていたために 目標の大学に合格しなければ3月を待たずに浪人が決まることもありました。しかし 最近では 前期が不合格でも中期・後期というように 試験を実施する期間が長くなり チャンスが増えています。

同じ大学・学部・学科の入試日を2日・3日と複数日に設置して それぞれを同じ基準で選抜する「 試験日自由選択制 」もあります。試験日が複数用意されており 同じ大学・学部・学科を複数回受験することも可能です。他大学と入試日が重なる場合 利用価値があります。

多くの学部を持つ総合大学を目指す場合 異なる学部・学科であれば 何度も試験を受けなければならず 受験生には大きな負担がかかります。同じ大学のいくつもの学部の入試を 同じ試験日に 同じ問題を実施して 1度の受験で複数学部の合否を実現させたのが 「 全学部日程入試 」です。ただし 受験料は受験学部数必要です。明治大学や日本大学などが導入しています。また 「全学部日程入試」以外の 従来の一般入試も行われており 同じ大学を複数回受験する機会が提供されています。

試験会場を大学のキャンパスとは別に設ける「学外試験」を行う大学も多いです。遠方から大学の試験会場まで足を運ぶことなく 地元で受験できる場合は 遠隔地に住む受験生の負担は大きく軽減されます。さらに 学外会場により 試験日が異なる場合は 受験機会が増えます。首都圏でもターミナル駅周辺に会場を設置して 受験しやすくする大学も増えています。

推薦入試
 『 高校生活において学力・スポーツ・文化活動・ボランティア等 活躍した生徒を評価する。 』

大学が推薦者の評価を基にして合否を判定します。文部科学省は推薦入試を 「 出身高等学校長の推薦に基づき 原則として学力検査を免除して 調査書を主な資料として判定する入試方法 」と定めています。しかし 実際には国立大学ではセンター試験を課す大学もあり 必ずしもそのように運用されないケースもあります。入学者の学力水準を維持するために 推薦入試でも基礎学力を審査するケースが増加しています。

指定校推薦入試は 一般入試の合格者 入学者など実績がある高校に対して大学が成績要件などを定めて 学校長に入学専願者の推薦を依頼します。高校との信頼関係に基づき審査されるために 実際は全員合格になることが多いです。公募制推薦入試は 指定校に限らず どの学校からも学校長の推薦があれば 応募可能です。しかし 指定校制のように全員が合格するとは限りません。秀でた特性や資格・芸術やスポーツの実績が求められます。自己推薦入試は 自己アピールによるもので 学校長の推薦を必要とせず 公募制同様に 受験生が特性や資質 活動実績をアピールしますが 一般的な推薦入試ではないので 学力を基礎学力試験や評定平均値で測ります。

推薦入試の多くには 評定平均値や卒業年度 専願など応募要件があります。指定校制や応募制では 評定平均値が重視されます。国公立大や私立大でも 難関校では A段階あるいは4.0以上が求められます。私立大学の中堅校でも 3.8―3.5を課すケースが多いです。中には 全体の基準を下回っても特定教科の評定平均値が高ければ 要件を満たすこともあります。その他の応募要件には 卒業年度に関するもの 例えば「現役に限る」「一浪まで 」「専願」があります。公募制や自己推薦では 「併願可」の大学があり 中には 専願と併願可の2本立てで選抜を行うこともあり この場合 専願者には試験の成績に一定の加点をして優遇することが多いです。選抜の方法は 面接・小論文や作文が主流です。

AO入試
 『 能力・意欲・適性を 多面的・総合的に評価・判定する多元的評価入試  』

AO入試は これからの大学での教育を見つめ 受験生の資質や可能性を多角的な側面から時間をかけて総合的に審査するものです。AOとはアドミッション・オフィスの略であり 「入学審査事務局」の意味です。アメリカの高等教育機関では 優秀な学生を入学させるためにチームを組んでスカウトをするシステムが一般的です。

日本では 大学が求める学生像「アドミッションポリシー」を掲げて それに合致した受験生を選抜するものとして定着しています。しかし 入学者を早期に確保するために 面接や志望動機書だけで簡単に済ませ 事実上 無試験化しているような大学が増えたことで 文部科学省は 2011年度より出願期間を8月1日以降と設定して 調査書やセンター試験の得点 口頭試問など学力を審査するための要件を積極的に活用するように大学に求めています。

AO入試は アドミッションポリシーを理解した上で 第一志望であることを求めるものが多く 合格後は入学が条件となる大学が多いです。しかし 大学により 併願も可能で エントリーと出願を段階的に設けて エントリーの段階であれば併願できる大学もあります。

AO入試の選抜は 最初にエントリーシートを提出して その結果で出願を認め 出願後 更に 面接などの審査を重ねる場合もあれば エントリー段階で面接や課題レポートを課す大学もあり そのスタイルは様々で3タイプに分かれます。
1 受験生の入学後の興味関心 学習意欲が大学の求めるものと合致しているかを複数回 面接して確認します。
2 試験日に 長文の論文試験を課す。出願時にテーマに基づいた論文を課す大学もあります。高水準。
3 受験生が 自己推薦して自分の特技や才能をアピールします。自己推薦入試をリニューアルしたものです。

特別入試
 『 帰国子女 専門高校 等 受験生の特性に応じた多様性を重んじるための入試  』

 入学者の多様性を求めるためにも 大学進学の機会均等を図るためにも大切な入試制度として 「特別入試制度」があります。海外から日本の大学進学のために戻ってくる生徒のための「 帰国子女入試 」 ・ 授業料の減免を審査する「 給費制入試 」や 「特待入試」 専門高校や総合学科の在学生を対象として職業科目を中心に審査する「専門高校・総合学科入試」 があります。これらは受験生の特性を考慮して 他の受験生との要件を是正して 幅広い選択肢の一つとして用意されたものであり 大学進学への道を開きます。 

短大入試
 『短期間で社会に貢献できる知識と技能の修得。保育士や幼稚園教諭等の免許取得が可能』

 短期大学では 2014年度には推薦入試で 60.3%が入学しています。また AO入試を実施する短大は76.9%に達しており AO入試での入学者は増えています。一方で 一般入試などの学力試験で入学する学生は少なく 短大では多くが書類審査と面接・小論文 または 面接のみで選抜しています。

 短大の志願者数は 1994年をピークに減少が続いていましたが 2013年に ようやく18歳人口が増えて 入学志願者数や入学者数が増加したものの 2014年は 再び 減少に転じており 広き門と言えます。

 短大の志願者の3割が教育系であり 保育士や幼稚園教諭の免許が取得できる学科が多いです。また 伝統的に家政科が多く 栄養士や医療管理士などの資格が取得できます。短大では 直接資格に結びつく学科も多く設置されており いち早く社会に出ることが可能です。

 短大を卒業した後に 4年制大学に編入学することも可能です。さらに 短大卒業後 実務経験を積めば 大学院にも進学できるなど 卒業後の選択肢が多いのが特徴です。



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BY ATSUSHI OHTANI